THE EDGE3巻「僕が君を守るから」の感想

機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE (3)
矢立 肇 富野 由悠季 久織 ちまき / 角川書店




しつこく行きます。
THE EDGE3巻のかきおろしはシンとステラのお話でした。
ちょっとその感想を。

そういえば3巻の中表紙のシンもすごくかわいらしいのです。
バイクにまたがってちょっと得意気な笑顔ですよ。

あぁつつきたい可愛らしさ(笑)。




扉はステラの笑顔とステラを見守るお兄ちゃんの顔したシンでした。
シンとステラは見つめあって微笑むっていうイメージじゃないのですよ。
兄と妹の愛情みたいなもんだからかな。
手をつないでおだやかな雰囲気が…切ないよう。
笑うステラとそんなステラを見て幸せそうなシン君。
先の展開を知っているだけにこの1枚の絵から伝わってくるせつなさがたまらんです。今なら言える…シンステ フォー!

「どいつもこいつも ステラの事を化け物みたいに言う」
というシンのモノローグと周囲を拒絶するように歩く後姿から始まります。
ガイアで突っ込んできたステラを病室に運んで、ちょっと時間が経ったくらい。

拘束されてるステラの腕がベルトで傷ついてるのが哀しいです。何も出来なくても通わずにいられないシンも切なすぎます。ステラをひとりの人間としてしか見られなくなったシンは、ステラを「敵」としとしてしか見ない周囲に反発するという行動に出ますが、それがすごく人間味があっていいなあ。溺れてたのを思わず助けちゃうなんて根はいい奴でしょうしね。
ディオキアでの二人の出会いも描かれてました。「まもる」で暴れるのをやめたステラを見て「…おとなしくなった…」ってほっとするシンがすっごいかわいいんですけど!一人称「僕」と「俺」の混じった言葉で話すのもイイ!!振り向いたステラとどっこいどっこいなくらいシンがかわいいよ(笑)。貝殻渡す場面の二人があんまりにも幼いんでゴロゴロ悶えたくなりました。「ありがとう」っていうシンとにこっとしたステラ…ああああかわいいんですけど。ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ。

ステラを殺しそうになった事に怯えるシンもよかった。いやあもう耐えられないよね。でも戦い続けることを選ぶシンはとても強い子だと思うのです。戦い続けていればまた同じようなことがあるかもしれないのに、戦場に出て行くなんてさ、そんな愚かなところがシン好きにとってはたまらないのですよ。
「俺たちが戦争を終わらせるから 君をそんな風にした地球軍も…戦争も 全部やっつけてやるよ」
決意を胸に出撃するシン。アスランと同じ部屋で着替えてるのがさりげない萌えですよ(待て待つんだ)。本編ではここにアスランとの会話の場面が入ってます。(えぇアスランのパイスーの尻に注目しましたよしましたよ)苦しむステラの側で何も出来ない現実に打ちのめされたシンの言葉は「前に…あなたにいわれたこと 少し…わかったような気がします」でした。でもその次がねえ「子供に銃の撃ち方なんかおしえちゃいけませんよね」「俺たちが…戦争を終わらせる そうですね?」だったんです。ここの場面シンとアスラン向かい合ってなくって萌えまだ微妙にすれ違ってるんですけど、だんだんシンが戦うことに対して今までとはまた意思を持ち出したんだなあというのがわかります。苦悩するアスラン(萌え)とステラのためにも手を汚すことを覚悟したシンが並んでるコマは最高でした。THE EDGE面白いよ!!

そんな悲壮な決意をしたシンですが、ステラを実験動物のように言っているのを立ち聞きしてステラを逃がすのはアニメと同じです。…同じなんですけどね、「俺がいくら敵を倒してもステラは助けられないんだ」っていうモノローグが入るんです。せ、切ないです。2年前と同じで無力さに打ちひしがれる少年ですよ。

そしてかきおろしで最高のシーン(個人的に)です。

「一体どうすればいいんだ…?!誰か…!」
とシンと血を吐くような想いで見つめた先には…

医務室の外を通り過ぎるアスランがいました。

でもシンは声をかけられないんです。泣きそうな顔してるんですけど、アスランに助けを求めることはしないんです。去ってゆくアスランの背中を見るシンが…

すれ違い萌え

うああこんなときにすみません。でも叫ばずにはいられないんですよおおおお。

シンが心の中ではアスランを尊敬していたことがわかります。でもここでアスランを頼れなかった。アスランの後姿を泣きそうな顔で見た後「ステラを助けられる人間は この艦にはいなかった」って泣きそうですよ。

そして命がけのステラ返還劇になるわけです。自分が戦って戦争を終わらせるという決意を胸に「僕がきみを守るから」で終わります。この愚かさ・哀しさがたまらないのでシンが好きなんだろうなあ私は。


そういえば。
ロドニアのラボでのガイア戦はTHE EDGEでもちゃんと描かれてます。
ガイアを見たシンが「コイツ…ハイネを真っ二つにしたヤツだろ?」って言ってくれてハイネ登場してよかったねーと思ってしまったのです。
ステラを連れて走り去るシンと置いてかれてぽかーんなアスランは何度見ても萌える…。

ステラありがとう。


ミネルバに大慌てでシンを追っかけていって医務室で暴れるステラを見て「シンがディオキアで助けた子だ」ってちゃんと気がつくアスラン。エマージェンシー出したシンを助けに行った甲斐あったよー。

タリア艦長に怒られてしゅーんとしてるシン。
「あれは私達の"敵"なのよ」って言われてもう泣きそうでした。シンの泣きそうな顔かわいい。おそらく兵士になって初めてぶつかった現実の壁。逆らって打開できるような状態ではありません。「力さえあれば守れる」と思っていたシンに突きつけられた現実がステラ。シンって現実派だから自分にステラを助けられる力が無いことでものすごく追い詰められたと思います。THE EDGE 見て思ったんですがこの展開ってすっごい燃える。「何にも出来なきゃ意味ないですよ」って思ってるシンの苛立ちがものすごく伝わってきます。
艦長室の外で待ってて「容態は落ち着いたそうだぞ」って声をかけるアスランがとってもいい先輩やってました。ステラのところへ通うシンを見て「よりによって自分が撃とうとした相手が見知った人間だったとは」とキラを思い出してました。回想ってこういう風に使えばいいのにねー。
「だが…これが『撃つ』ということの現実なんだ」
2年前の自分の状況とシンを重ねるアスラン。アスランはそれを乗り越えたと思ったらまたぶつかってしまったんですね…なんと動乱(もしかして空回りっていう?)の人生。敵として現れた人間を敵と認識できないことはどれほど辛いことだろうと思います。ステラを「守られるべき存在」としてしまったシンは艦内で孤立することになりますが、それはアークエンジェルが現れた時のアスランだってそうだったじゃんと今更ながらシンとアスランってよく似てるなあ。シンを見守りつつも下手に声をかけず、黙って去るアスランの背中があまりに悲しい。

ん?!ひょっとしてこのアスランだったら錯乱して「キラは敵じゃない」とか言っても許せたりするかもしれないんじゃない…?!???(実際言ってみないとわからない・笑)

…いえすみません駄目だと思います…(爆)
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by kanade_s | 2006-01-21 03:38 | THE EDGE 感想

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